小学生ぶりに今日、高知駅から中村方面へ土讃線特急列車に乗った。
気づいた事があった。
各駅で止まる鈍行列車に対して、特急列車のお客さんは観光客が多め。
駅員さんが車内の巡回をする。
車両から車両へ移る際は一度お辞儀をしてその場を去る。
丁寧。
列車が出発。
仁淀川を渡った時、後ろのお客さんが
「これがあの仁淀川か」という声が聞こえた。
観光客の方だ。横を見れば名古屋のお土産袋を側に置いたマダムがいたり。
なんか自分も観光客になっちゃう。見慣れた高知の山々が流れるけど、車窓から見た街や川、山はまた違った世界に見える。
須崎で下車。
隣に座っていたマダムと仲良くなっちゃった僕は最後にお礼。
「ありがとうございました」
マダムが言った。
「素敵な旅を」
もうさ、ホッコリ。
もう一生会えないかもしれないけど、こんな繋がりが最高に嬉しく、そして切ない。
あのマダムはどんな旅行をするのだろう、良い旅にして欲しい。
世の中にはこんな暖かい世界がたくさんあるんだ。
良い時間だった。
また今日、高知という地元で幸せを感じた。
特急列車、良い。